2007/12/09 パーフェクト

 ひどく不安である。上映会が一時間後に迫っている。来てくださるのは、お世話になった関係者の方々がほとんどだし、今さら緊張するのもおかしな話だとは分っていながら、不安で胸がいっぱいだ。
 本日は昼「AXIS」に行き、クランクイン以来切っていなかった髪をシブにばっさりカットしてもらった以外は、アパートの部屋でまったりと読書をして過ごしていたのだが、どうも気分が落ち着かない。色々なことが頭をよぎる。特にこの三年間のこと。よくこの日記を読んだ方から「大変ですね」などと言っていただくのだが、実際は大変でも何でもない。たかだか二ヶ月のことである。この三年間、何をしたというわけでもないのだから。ただ腐っていただけである。三年前映画を撮った時は、「もう七年は撮れないかな」と考えたものだが、とにかく撮れたのである。今回の映画を撮った後はどうなることか。今度こそ七年は撮れないか、それとももっとか。どうしたものか。「人は人吾は吾なり とにかくに吾行く道を吾は行くなり」。西田幾多郎の言葉が浮かぶ。
 気分を高めようと、ソファに横になり、iPodをシャッフルで聴く。お気に入りの曲ばかりではあるのだが、どうも今の気持ちにしっくりこない。少しうとうとしていると、来た!フェアーグラウンド・アトラクションの「Perfect」、最高にご機嫌なナンバーだ。たわいのないラヴ・ソングにこそ、多くの真実が含まれているものだ。人生、セカンドベストを望んだところで仕方がないのである。
 曲を聴き終わるや、リピートする。ちょうど相棒が迎えにやって来た。タイミングも完璧だ。

 (三時間経過)

 蓋を開けてみれば、上映会は大成功である。会場に足を運んでくれた皆様、どうもありがとうございました。
 そしてこれもすべて、映画作りに協力して下さった皆様のおかげです。本当にありがとうございました!